スペイン 旅行 レポート

闘牛

本場の闘牛を

さて、スペインといえば闘牛ですね。
今回、闘牛は見に行きませんでした。

「牛殺しなんか見たくねぇ」という意見があったので(笑)

そういう訳で生では見に行けませんでした。

まぁ、惨殺場面という意味では、私もあまり見たくはありませんが、しかし、個人的には別の視点から実際の闘牛を見てみたかったとも思います。
スペイン人は闘牛に並々ならぬ想いがあるようですし、スペインでは文化的にも芸術的にも闘牛が大きな位置を占めていると思うのです。

しかし、さすがスペイン、闘牛の中継をノーカットで放送していました。
早速見てみました。

闘牛には様々な作法があるようで、その辺はネットで調べて欲しいですが、私が見た限りにおいては...

盛り上げて盛り上げて、最後の「真実の瞬間」を迎えるまでの牛と人間のせめぎ合い、生き様。
テクニックを駆使してのギリギリでかわす動作までも芸術品。
最後の瞬間を迎える相手を、制覇した歓喜、喜び、達成感、あるいは憂い、同情。
まさに生死を掛けての、筋書きのないドラマ。

それが人々を興奮させ、感動させ、生と死を見つめさせ、喜怒哀楽を表に出し、人間を成長させるのかもしれないと...

日本でも、祭なんかでは危険度が高い行事である場合が多いと思います。
だんじりや御柱祭なんかは、本当に命が掛かっていたりします。
でも、多くの人が参加し、興奮し、歓喜の声を上げる。
岸和田では、祭の日は学校が休みになり、犯罪者も舞い戻って来る場合が多いのだとか...

祭の瞬間は、とても人間らしい感情の噴出する時であり、それが人間らしさを形成するのかなぁと思ったり。

ああ、なんだか哲学的ですね。

スペインでみた闘牛の生中継には、色々考えさせられましたが、最後まで見てよかったなと思いました。
可能であるなら、今度は闘牛場で見てみたいです。

牛には本当に気の毒だと思いますが、でも、見てみたいと思います。
真実の瞬間まで。


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