モンセラート(Montserrat)
モンセラート=のこぎり山 という意味らしい
今回は鉄道の旅です。 「世界の車窓から」 みたいですね。
バルセロナのスペイン広場(plaça d'Espanya)の地下にターミナルがあるFGC(カタルーニャ公営鉄道 スペイン語:Ferrocarriles de la Generalidad de Cataluña, カタルーニャ語:Ferrocarrils de la Generalitat de Catalunya)を使って行きました。
駅構内にチケットの自動販売機があり、英語画面から購入する事ができます。
有人のチケット売り場はありませんが、昼間なら観光客用の案内人がブースを出していますので、どうすればよいのか聞いてみれば良いとおもいます。(英語でしか対応してくれません)
幾つかのルートがあるようで、ロープウェイで行く事もできますが、
登山鉄道 を選択しておくのが無難だと思います。
観光客用ブースのお姉ちゃんも
「登山鉄道使え」 的な事を言っていましたのし、ここは
石丸謙二郎のナレーション が聞こえる(ような気がする)鉄道の旅を満喫することにします。
モンセラット方面への電車は、1時間に1本の割合で運転されています。
ところで、このFGCの駅はスリや引ったくりが多いです。十分に注意しましょう。
また、スペインに限らずヨーロッパの(特に通勤/近郊)電車で居眠りは厳禁です。
荷物はしっかりと自分で管理しておく事が重要です。
さて、電車にゆられる事数十分、モンセラットは
いきなり現れます。
途中、あまりにも風景が普通なので、本当に山に向かって走っているのか不安になります。
でも、大丈夫です。
モンセラットは、モンセラットに着く直前ぐらいに
いきなり車窓に現れる のです。
大体1時間ぐらいでロープウェイ接続駅の モンセラット・アエリ に着きますが、
ここで降りてはいけません。
次の駅
モニストロル・デ・モンセラット (Monistrol de Montserrat)で降ります。(大抵の観光客とおぼしき客が、ここで降りるので、多分わかると思います)
同じホームの反対側が、登山鉄道の出発点です。
ちゃんと出発時刻は接続ができるように調整されています。
「どうせヨーロッパの(特にスペインの)電車のダイヤなんかいい加減なもんに決まっている」と思っていたので、接続がスムーズに行く事に言い知れぬ感動を覚えました。
まぁ、たまたま運が良かっただけかもしれませんので、油断できないですけれども...
さて、登山鉄道なんて初めて乗ったので、これは結構面白かったです。
車両はスイス製で、真ん中に機関車部分(と言えば言いのでしょうか?通り抜けできる構造になっています)を挟んだ3両編成。
駅を出発してしばらくは普通の鉄道ですが、唯一の途中駅(モニストロル・ヴィラ駅)から、
アプト式 になります。
さぁ、出ました
アプト式。
なぜか鉄道ファンを狂わす
魔法の言葉 ですね、
アプト式 は。
レールの間にギザギザのラックレールを置き、そこに電車側のギアを噛ませて上り下りする方式です。
それでは、
アプト式登山鉄道 の出発です!
さてさて、さすがに登山鉄道、結構な急勾配です。
岩山を登っていく訳で、断崖の際を通っていく為、がけ崩れがあればイチコロです。(一応、色々安全対策はされているようです)
だんだん高度が上がっていって、景色は素晴らしいです。
雄大な景色をお楽しみ下さい。
モンセラットまでは、10分~15分程度だったと思います。
さて、モンセラットに到着しました。
ここには有名なものが2つ「合唱団」と「黒いマリア像」です。
合唱団は残念な事に時間が合わなくて見れませんでした。
そういう訳で、黒のマリア像 を拝みに行ってきました。
スペインではどこの町にも教会があるようですし、一様に大変立派です。
モンセラットの教会(ベネディクト修道院)も、とても立派でした。
こういう立派な宗教施設を見ると、私のように信心が浅い者は「ああ、宗教は偉大だな」(経済的な面において)と思ってしまいます。
さて、黒いマリアですが、拝んできました。
大きな教会に、小さなマリア像という対比がなんとも不思議でした。
さて、モンセラットの修道院周辺は大変に観光地化されていて、バスが結構な数とまれる駐車場もあります。
ホテル、レストラン、土産品店 etc はすばらしく完備されています。
車であがってくる事も出来ると思います(ウィキペディア英語版では、道路付いてると書いてありました)。
修道院からは、さらに上に上がる ケーブルカー も運行されていて、煙と同様に高いところへ登りたいアホな私達は、のこのことケーブルカーのチケットを買ったのでした。
さて、ヨーロッパ人にもアホは多いらしく、ケーブルカーは満員で結構な混雑です。
なんとか満員のケーブルカーに乗り込んで、上にむけて出発します!
上からの景色はとても良いです。
のこぎり山の名に恥じないのこぎり振りを見せ付けてくれますし、ここは独立峰と言えばいいのでしょうか?
周りの
は山が低かったり平地だったりするので、結構見渡せます。
そんなこんなで、 上まで上がった私達は、上機嫌で写真を撮り、満足して帰路へとついたのでした。
もちろん、帰りも全て電車です。