アルハンブラ宮殿(Alhambra) ヘネラリフェ(Generalife)
空中庭園
さてさて、ナスリ宮に行くにはまだまだ時間があまっている我々は、次のターゲットを ヘネラリフェ に定め、いざ、突撃。
しかし、アルカザバとはまるで反対方向にあるヘネラリフェは、恐らく200~300mは離れていると思われ、歩くと遠いのだった。
(チケットオフィスの裏あたりになります)
途中に
パラドール があったり、
カフェ があったり、
土産店 があったりします。
ヘネラリフェは、王族のための夏用の離宮で、 イスラムの天国 をイメージしたとされるらしい。
城からこんなに近くに離宮を作って意味があるのかはわからないが、水が引かれていて通路に流れがあったり、庭園に水面があったりして、夏の離宮として最高に贅沢な作りになっている。
イスラムの天国と言われているが、なるほど、 空中庭園 といえるかもしれない。
ハレムじゃなかったんだ、イスラムの天国って。
印象としては、
半ヨーロッパ 半イスラム。
入口付近の刈り込まれて整形された木のアーチがつづく庭園は、モロにヨーロッパ(イギリス?)な感じで、日本人の美意識とは異なった人工的な庭園。
奥に鎮座する建築物や装飾は、イスラムの影響をうけた格子やモザイクが幾何学的で、やはり日本的な侘び寂びとは異なったミステリアスな構造。
そして、この二つの融合を演出する水と、目前に広がるアルハンブラ宮殿の姿。
この水の離宮は、二つの文化が融合して出来上がった奇跡の美しさを持つ芸術品なのかもしれません。
こんな別荘を持つような暮らしをしてみたいものですが、それはそれで色々な苦労がありそうです。
ちょっとがんばれば、こんな歴史的な場所を訪れる事ができる今の生活は、結構恵まれたものなのかもしれません。