北京 レポート

中国人と反日感情

反日感情など、ありません


中国というと、何かと反日感情が取り沙汰される事が多いようですが、日本で考えるほどに反日感情が根強いという事は無いように感じました。いや、無い!と断言してもよいと思います。

一般市民は身近なビジネスや商売や利殖の方が関心が高く、経済発展なんかにも胸を張っているのは確かですが、政治には関心が無さそうです。

一般庶民が政治に関心を持っても、急に政治活動に参加することはできないと思います。
日本のような普通選挙が行われる事はありません。そこは社会主義国の一党独裁ですので、日本の民主政治とは全く異なるのです。

今の世代は、国家主席の胡錦濤氏でも戦後に青春を迎えた人が多いし、そんなに攻撃的な政治姿勢では無いと思うので、日本にとってはそんなに悪い状況では無いと思うのですがどうでしょう?

実効支配地域や資源問題で対立するのは、先進国同士でも普通にある事なので、仕方が無いと思います。
中国は、メンツの国なので、強硬な立場で話をしてくるのは伝統のようなもの、日本式に対応するのは国際標準ではありませんから、礼には礼でもって返し、拳には拳で対抗して、相手に認めさせるしかありません。

尖閣諸島問題なんか、日本の実効支配地域なんですから、毅然とした対応でよいと思います。

変に譲ると、次は「沖縄は歴史的に中国の領土」等と言いだすのは目に見えていますね。

政治世界と庶民の実情とのズレは、日本よりも遥かに大きいと思います。
日本感覚でCCTVなんかの中国メディアの報道を鵜呑みにするのは愚かな事です。

NHKなんかより、はるかに多くのチャンネルをCCTVは持っています。
政治ニュースなんかよりも、ドラマや通販や投機情報を得る事に人民は忙しいのです。
ニュース、特に政治絡みのニュースなど、中国国内でも信用度なんかありません。
みんな、欺瞞があるということを承知しているものなのです。

アホみたいに中国政府が態度を硬化させてると真面目に受け取っているのは日本政府ぐらいなもんです。ほんと、アホらしい。

日本はまず、ちゃんとした情報機関を立ち上げる事から始めないとダメじゃないでしょうか。

軍事ももちろん大切ですが、幸いに世界でも有数の核技術を誇る日本の事、通常戦力の不利的状況など問題ではありません。

別に戦争せよとか、脅せとか言いたいわけではありません。
対等に近い外交関係を築く必要があると言いたいのです。

例えば、レスラーと一般人で勝負になりますか?ならないですね。
でも、ヘビー級レスラーと、ミドル級レスラーならどうでしょう?
幾分不利でも、相手はナメる事無く対等に扱うでしょうし、スピート等の利点を活かせばミドル級レスラーにも勝機はあるのではないでしょうか?
日本は、ミドル級の素質があるのに、ビビってカツアゲのお金を巻き上げられているのです。冗談じゃない。
そんなもんは拒絶して、多少殴られても絶対に応じてはならないのではないですか?
ビビってたら、よけいいじめられて、小遣いを巻き上げられるようになるんじゃないですか?

幸いに、中国の一般庶民は日本に対して反感よりも、その技術力やサービスについて少なからぬ尊敬の念を抱いている部分もあると、私は今回思いました。

だからこそ、外交でも可能な限り対等な立場で話し合えば、世界に対してタッグを組んで協力しながらプレゼンスを発揮できる可能性も、無い事は無いと思います。

反日、反日などとうるさいのは、むしろ日本国内だと思います。
中国政府は、優秀すぎる日本の民間企業と、愚かすぎる日本政府と、なんだか訳がわからんと思っているのかもしれません。

小泉さんのように突き放しておいた方が、むしろ中国政府は日本に対して無関心ではいられず、外交でも対等に近い対応にるように思いますね。

こういう状況を招いている責任は、日本側、菅直人にも、少なからずあると思います。

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